夏の蒸し暑い日だった。
毎日毎日、残業でストレスも溜り仕事に嫌気がさした俺は、会社を休み
自然の空気を吸おうとドライブに行く事にした。
向かった先はとある滝、2時間程運転し、自販でジュースを買い、休憩のため車をとめた。
辺りに家はなく、一面山だけだった。
15分ほど休憩して、ジュースを飲み干したが、ゴミ箱がないので外に捨てた。
車を発車しようとした時。
サイドミラーに地蔵が映った。
別になんてことはないんだが、15分もその場にいたのに地蔵に気がつかないのは変だなと思った。
気を取り直して発車、また2時間運転し、タバコを吸いながら休憩した。
15分程休憩し、発車しようとした時。
サイドミラーにまたあの地蔵が映った。
間違いなく、2時間程前にみた地蔵だった。
頭に赤い頭巾がしてある。
地蔵がついてきてる…

恐くなった俺は、帰ることにした。
急いで発車した、音楽のボリュームを最大に上げ突っ走った。それから、2時間程運転した。
限界だった、漏れる寸前だった。
車から、降りたくなかったが生理現象は止められない。
しょうがなく車を止め、トイレをすませた。
【A】
そして、辺りを伺った。
そこに、地蔵はいなかった。
安心した俺は車に乗り、もう一度確認のためサイドミラーをみた。
やはり、地蔵はいない。
もうついてこないよな。

と、室内ミラーを見たら

「赤頭巾」


【B】 そして、辺りを伺った。
そこに、地蔵はいなかった。
車に乗り、サイドミラーを見た。
そこには、また地蔵がいた、俺は恐さをはねつけ、地蔵のもとに向かった。
なんなんだ!なぜ俺についてくる!
地蔵に向かって言った。
地蔵は哀しげな表情で俺を見る。
その時、カランカランと俺の足にジュースの缶が当たった。
俺が飲んだジュースだ。
そうか、缶を捨てた事に怒ってるんだな。
缶をちゃんと持って帰れば怒りも抑えてくれるはずだ。
ん、なんかおかしい。
なぜここに缶があるんだ!
ジュースを買ったのは、4時間前…

そうか、地蔵が教えてくれてたのか…
俺は地蔵にお祈りをし、無事に帰れた。