友人Aの話。

Aはボランティアサークルに入ってる。
とある夏の休日、サークルの合宿兼親睦会で
山中のキャンプ場に出かけることになった。
そこはオートキャンプ場で、
小奇麗な水洗トイレも場内に設置されていた。

夜になり、みんなで楽しくBBQをしていると、
ふとトイレに行きたくなった。
1人で暗がりの道を行くのは怖い
(と言っても、Aが極端に怖がりなだけw
他のキャンプ客も多かったので
トイレへの道のりはかなり明るかったらしい。
ちなみにトイレだッて明るい)ので
別の友人に声をかけて、一緒にトイレに行った。

友人にはトイレの中にある
洗面所で待っててもらって、Aは個室に入った。
用を足してる間、不意にドアをノックされた。
ドアの下の隙間からは小さなスニーカー、
細くてどう見ても子供の足が覗いてた。
個室は10個ほど設置されてたらしいが、Aは

あぁ、キャンプ場に遊びに来てる子が
トイレに入ってきたんだな、小さい子ってノックしたがるしw

ぐらいにしか思わず、中からノックを返した。
前に立っている足は、その音を聞いてタタッと去っていった。
ただ、他の個室に入ったような音は聞こえなかった。
それからAが出るまで数秒、
個室を出たあとにトイレ中を見渡すが、ト
イレ内にいるのはAと洗面所にいる友人だけだった。

あれはいたずらだったんだな。
そう思って、手を洗いながら友人に何気なく
「ねぇ、今トイレに入ってきた子供ってどんな子だった?
何ですぐ出てっちゃったんだろうね」
すると友人はきょとんとして
「え?何?子供なんて入ってこなかったよ?
誰も出ていってないし。私達しかいないよ?」
洗面所は入り口の真ん前にあるし、入ってくれば絶対に分かる。
Aは卒倒しかけたそうだ。