あの日は初夏かな?
昼間はまぁまぁ暑いけど夜はけっこう涼しい季節だったような気がする。 
大学の先輩が免許取ったから男二人で旅行行こうぜ!って事になった。 
行き先は富士山 とりあえず予定も無しに富士山を見に行った。
シーズンがシーズンだったから旅館も空いてたし何より安かった 
温泉とかも貸し切り状態で帰りには二人とも超テンション上がってたな。 

そんで最後に富士山登って帰ろうぜ、ってなって車で四合目くらいまで登って帰る途中 
もうテンション上がりまくって『また行こうぜ!』みたいになってすっげえ盛り上がった。 

しばらくギャーギャー言いながら富士山付近を走ってたら ものすごい勢いで車が止まった。 

俺はシートベルトしてなかったから頭ぶつけてちょっと気絶してた。
気がつくと隣に運転してた先輩がいなくてドアが開けっ放しになっていた。 

一瞬何がおこったのかわかんなくてあたりを見回したら先輩の声が聞こえた。 
『テメェどこみてんだよぉああああ!』 
いつもは温厚だった先輩がものすごい剣幕で怒っていた。
その時俺は気がついた、先輩が空に向かって叫んでいて明らかに目の焦点が合ってない 
先輩に話しかけてもぜんぜん聞こえてない、反応しない。 
ものすごく怖かったんで先輩を放っておいて車に入ろう そのときの俺は超白状物だった。 
震えながら車に入りドアを閉めた 

バタン 

その瞬間先輩が ギョ ってこっちを見た 

俺絶叫 先輩は猛ダッシュでこっちに突っ込んでくる。 

ドン 

先輩が車のフロントガラスに当たって気絶していた。
俺は震えながら朝を待った。正直生きた心地がしなかった。