213 名前:書き逃げ 投稿日:2001/03/09(金) 16:40
アニキが浪人中の時の話(実話)

浪人中、勉強をしていて疲れると釣り好きだったアニキは息抜きにチャリ
ンコで川を見に行き、朝日が上ってくるのを見て「もう一頑張りするか!」
と気合を入れることが良くあったみたいです。

ある日、いつものように勉強で疲れてきたので、また川を見に行こうと思い
チャリンコで30分程の江戸川の土手に向かい、そこで起きた話です。

江戸川の土手に着くといつもの様に土手を川面を見ながら歩いて、太陽が昇
ってくるまでブラブラしていると、ふと目に止まるものがあったのです。

何だろう・・・と土手から川の横のスペースに降りてみると布団があるのです。
しかも、真中がこんもりと盛り上がっているのです。なんでこんなところに
布団が?そしてこの盛り上がりはなんだ?と疑問を抱きながら色々考えている
と、嫌なことを思い出したそうです・・・

それは以前、利根川の土手をチャリンコで走っていると人だかりが出来ている
ので、「どうしたんですか?」って近づいてみると、お爺さんが一人倒れてい
るのです。話を聞くと、近所のお爺さんが散歩に来て川に落ちて死んでしまった
とのことでした。倒れてるお爺さんは既に亡くなっていたのです。

・・・そんなことを思い出してからは、布団の中に入っているものに対して、実は
死んだ子供がいるんじゃないのか?殺されてバラバラになった死体があるんじゃ
ないのか?また、見つけたことによって新聞に出てしまうんじゃないのか?と
いろんなことが頭の中でグルグル回ったそうです。

つづく

214 名前:書き逃げ 投稿日:2001/03/09(金) 16:41
つづき

まだ日も昇っていないし、周りには誰もいない、もし考えたようなモノがあったと
しても元に戻しておけば、自分が関わったことはバレないな・・・と考えて布団の端っ
こを掴みました。だけど本当にヤバイものだったらどうする・・・と葛藤しつつ意を決
して えいっ とめくると・・・


そこまで話すとアニキは「何があったと思う」と微かに笑いながら言いました。
「なんだよ、何があったんだよっ!」って言うと

兄「・・・もうちょっと考えろよ」
俺「わかんねーよ、何があったんだよっ?」
兄「・・・・・・・・さらにもう一枚、毛布が掛けてあった」
俺「で?それをめくったら?」
兄「・・・・・・・・・・・・最初の一枚をめくるので精一杯だった。だから・・・中は、解らない・・・
俺「なんだよ、だらしねー」
兄「じゃぁ、お前だったらめくれんのかよ?いきなり四つんばいでザザザザッて走って  来るかもしれないんだぞ!?それでもめくれんのかよ!?」
俺「・・・・・・」


兄弟揃ってヘタレやね。でも本当に中には何があったんだろう。