怖い話かどうか分からないけど書きます。
俺が大学4年生の夏頃、就職活動が上手くいかず鬱になっていた。
大企業からは全て落とされ、滑り止めとしていた中小企業からも落とされた。
内定はゼロ。大学の友人たちは商社や大銀行に内定をもらったというのに。
そして最後の頼みの綱であった中堅のメーカーに落とされたことが確定したとき
俺は自殺を決意した。
部屋を綺麗に片付け、猥褻な書物やビデオをゴミ袋に入れて捨てた。
それから遺書を書いた。書きながら俺はぼろぼろ泣いた。
壁に釘を刺し、そこから紐を通し、輪っかを作った。
あとは輪っかに首を通し、椅子から飛び降りるだけだ。
何度も椅子から飛び降りようとした。本当に何度もだ。
だがどうしてもできなかった。
やがて夜が明けた。
俺は部屋をでて、街を歩いた。
街を歩くと、なんだかどうでもよくなってきた。
そして頑張って生きてみるのも悪くないと思えてきた。
ふと前を見ると、違法駐車している車のタイヤの下の道路に線を引いてる警官がいた。
俺がその警官を通り過ぎようとした瞬間、その警官が「がんばってね」と声を
掛けた。
俺は驚いて振り返るとその警官は黙々と地面に線を引き続けていた。
あれはなんだったのか今でも分からない。