一年ほど前、俺は久しぶりに祖母の家に遊びに行った。
その日の夕方、祖母が買い物に行くということで俺は一人留守番をしていた。
特にすることもないのでうつらうつらしていると、突然凄い音が聞こえ、俺は飛び起きた。
その音はどうも何者かが凄い勢いでドアを叩いている音らしい。
祖母が帰ってきたのかと思ったが、祖母なら鍵を持っているはずだ。
俺は恐る恐るドアの所まで行き、ドアスコープを覗いてみた。
そこには全身黒尽くめの男が二人立っていた。
しかも一人はドアスコープに顔を近づけこちらを凝視している。異常なまでに血走った目で。
本当に目が真っ赤なのである。白目の部分がほとんどないというくらいに。
俺はすぐに目をそらすと、なるべく音をたてないようにその場から立ち去ったが、
ドアを叩く音は続いている。俺は音をたてないようじっとしていた。
しばらくして音が止んだ、と思ったら1分もしないうちに祖母が帰ってきた。
祖母に聞いてもドアの前にそんな男はいなかったという。
音が止んだ時間から考えると、男がそこから立ち去ったとしても祖母は彼等を目撃しているはずだ。
あんな黒尽くめの怪しい二人組、嫌でも目につく。しかし祖母は見てないと言う。
その後、祖母にも特に変わったことはなく元気で暮らしているのだが、
彼等はいったい何者だったのだろうか?